ではなぜ、関節円板と下顎頭は音がするほど派手に接触するのでしょうか? それは、関節円板の変形が起こる時、その上には頭蓋骨があるため、どうしても下に出っ張った形になってしまうからです。すると、口を大きく開けようとして下顎頭を前方に移動させる際、この出っ張った関節円板の下面の部分に、下顎頭は一旦引っかかってしまいます。それでも下顎頭はさらに前に出ようとするため、今度はその引っかかりが”カクン!”と音を立ててはずれるのです。
口を閉じる時にも当然この関節円板の出っ張りの下を潜り抜けて戻る事になるので、再び”カクン!”と音がします。ところが、面白い事に、この口の開閉に伴う顎関節の前後運動、往路と復路とでは微妙にルートが違うのです。
そこで、閉じる時には音がとても小さく、気付かない人も沢山います。殆どの顎関節症の人の場合がこの段階で、特に関節に痛みを覚える事はありません。従って治療の必要もないとされています。
しかし、さらに変形が強く起こった場合には、口の開閉に障害を生じるとともに、激しい痛みも感じます。それは、変形した関節円板の出っ張りが大きすぎるため、そこを下顎頭がくぐり抜けられなくなり、下顎頭の前方移動が制限されてしまうからです。こうなると、医療機関できちんとした診察を受け、それぞれの症状に応じた治療をする必要が出て来ます。病院ではまず、問診と視診、さらに触診が行われます。この3つから結果の出る場合も多いそうです。
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